角上魚類が鮮度を維持できる秘密

驚異の低ロス率

角上魚類寺泊本店

角上魚類ホールディングス(新潟県長岡市)は鮮魚専門店チェーンでもロス率が0・数%と1%以下。一般的な鮮魚店は6、7%のロス率があるというから、このロス率が低いことが分かる。そしてこれが日々新鮮な鮮魚を販売できる仕組みの一つといっていい。なぜ、極めて低いロス率を実現しているのか。

角上魚類の売上高は341億円(19年3月期)。利益も21億円で、利益率は6%だ。一般的な食品スーパーは高くても営業利益率は3、4%。角上の高収益の秘密はズバリ、仕入れの妙とロス率の低さにあるといえる。

社長の栁下浩三氏は寺泊で現在の角上魚類を始めたとき、「市場に行って市場の魚種を見ながら何を売ろうか、何を(お客に)勧めようとやってきた。今は東京や埼玉、群馬などに22店あるが基本変わっていない」と話す。

現在も毎日、東京・豊洲、新潟の市場にバイヤー7、8人くらいが張り付き担当者同士が連絡を取り合い、豊洲は何がいくら、新潟は何がいくらかという情報を共有化、バイヤーが仕入れ数量も店頭売価も決めている。市場の状況を見て仕入れ原価、売価情報を店舗に流すというやり方だ。

価格は全店同一。市場から店舗に送る数量もバイヤーが各店舗の販売数量を把握しており埼玉・川口店ならこの魚は30箱、東京・小平店は20箱などと決めている。店側には余分な数量はこない。店長も豊洲から何がいくつ来る。新潟からいくつくる。だから朝のうち20箱を対面販売で売り、残りを総菜で売るとやる。残りそうになったら総菜などに加工してしまう。このため、効率よく売り切る体制が出来ており、ロス率も低く、売り場は翌日の新鮮な鮮魚を置ける体制が出来ている。これが日々新鮮が維持できる一つの要因になっているというわけだ。

バイヤーの目利き、ロス率の低さが新鮮な鮮魚を売れる要因